神社からのお知らせ

「嘉吉祭」特殊神饌奉仕者募集

◎御供盛り(神饌作り)の継続奉仕者を募集

奈良・談山神社の嘉吉祭(かきつさい)の特殊神饌は百味の御食(ひゃくみのおんじき)と呼ばれる通り、たくさんの種類と数を用意するため、その調製に労力と技術を要します。室町時代から今日まで、途絶えることなく多武峰(とうのみね)の氏子と神職が協力して受けついできました。 しかし、過疎化が進み、氏子件数も数件となり、嘉吉祭の担い手減少と今後の継承が課題でありました。 そこで本年より、御供盛りに継続的に奉仕してくださる方を募ることになりました。

奉仕にあたっては、
〇御祭神に崇敬の念を強く持った方
〇毎年参加することを前提とした方
〇氏子と協調していただける方 を募集いたします。
「体験」としてではなく、継続的に嘉吉祭に奉仕したいという方の応募をお待ちしております。奉仕いただける方には、神職、氏子が祭りについて、特殊神饌の作り方について、丁寧にご説明させていただきます。夜に談山神社の社務所でおこなう御供盛りは、和気あいあいとした和やかな雰囲気です。
 
 

◎嘉吉祭(かきつさい)について

室町時代にはじまる談山神社の古い祭。
南北朝合一ののち永享7年(1435)、南朝の遺臣が多武峰に拠って兵を起こしたため、同10年(1438)8月、足利幕府の大軍がこれを攻め、兵火によって一山が焼失しました。 この兵火を避けて御神体を一時、飛鳥の橘寺に遷座しましたが、3年後の嘉吉元年(1441)9月にもとの多武峰に帰座しました。
寛正6年には勅使が派遣され、嘉吉元年の御神体奉還の日をもって祭が営まれることになりました。そのために祭の名も嘉吉祭となりました。その際、この祭祀を永代続けるようにという勅命を受けています。
御神体の帰座を喜んだ一山の人々が多武峰の秋の収穫物をととのえて供えた神饌は百味の御食と呼ばれ、現在の多武峰の氏子に伝わっています。
奈良県無形民俗文化財に指定されています。
 
 

◎奉仕いただく方は。嘉吉祭崇敬会に入会していただきます。

入会条件
一、談山神社に崇敬の想いを強く持っている。
一、嘉吉祭について深く学び、継承していく強い意志がある。
一、多武峰の氏子と協調し、共に嘉吉祭を盛り上げていく意思がある。
一、参加費用を捻出することができる。(令和6年度は宿泊費無料、交通費自費)
(玉串料5,000円以上志納、直会参加費別)
 
 

◎令和6年の募集要項

参加日
〇【初会〈はつかい〉】
9月29日(日) 午後6時30分~午後9時頃(談山神社社務所2階大広間)
 
〇【御供盛〈ごくもり〉】
10月9日(水)、10日(木)、11日(金) 午後7時~午後9時頃(談山神社社務所2階大広間)
 
〇【宵宮〈よいみや〉】
10月12日(土) 午後5時~午後6時頃
 
〇【嘉吉祭本祭〈かきつさいほんさい〉】
10月13日(日)  午前10時斎行~午前11時30分ごろ(午前8時集合)
 
※原則全日参加ですが、個別の相談は受け付けます。
※前提として、来年以降も参加の意思がある方を募集しています。
※令和6年に限り無料の宿泊施設をご案内します。
※ご質問、ご相談はお気軽にご連絡ください。
 


◎お問い合わせ

談山神社社務所 担当:土居

奈良県桜井市多武峰319番地

0744-49-0001

info@tanzan.or.jp